STORY

子ども服を通して子育てが豊かに、より楽しくなるよう、

そして、家族の楽しい想い出のひとつとなりたいという願いをこめて

m doudoujouons(エム・ドゥドゥジュオン)

物語のはじまり

デイリーユースの洋服や小物からお出掛け着まで、国内外約30ブランドの子ども服が揃うセレクトショップ、doudou jouons。話題性やデザイン性、品質の高さを重視して選んだ、子どもの世界観を広げるようなアイテムをご紹介しています。

 

様々な子ども服を取り扱う中で、いつの頃からか “doudou jouonsらしいプライベートブランドを作りたい”という想いが芽生えました。子ども服を通して、子育ての時間が豊かに、より楽しくなるように。そんな気持ちで、じっくりゆっくり育ててきたブランドの名前は、「m doudou jouons(エム・ドゥドゥジュオン)」。

 

お届けするのは、卒園式や入学式など、お子様の特別なシーンを輝かせるセレモニードレス。memoriesの頭文字「m」を掲げ、職人さんと一緒に心を込めて作った子ども服が、家族の楽しい思い出の一つになることを願っています。

魅力的な生地に出会って

「m doudou jouons」が大切にしているのは、生産背景を明確にした国内製造にこだわり、安全・安心な子ども服を作ること。生地選びはその第一歩であり、ブランドと地元・愛知とのかかわりの起点にもなる重要なポイントでした。

doudou jouonsのある愛知は、古くから繊維産業が盛んなところ。中でも、一宮市を中心とした尾州(びしゅう)地域は日本一の毛織物(ウール)産地として知られています。しかも、糸から生地になるまでの工程を分業・協業によって一貫して行っている産地は、全国でも珍しいそう。その品質の高さは、国内はもちろん、海外のハイブランドからも「尾州ウール」として信頼を集めています。

長年に渡って受け継がれてきた技術と、一つひとつの工程に携わるたくさんの人の想いが織り込まれた「尾州ウール」。この魅力的な生地との出会いから、「m doudou jouons」の子ども服作りが始まりました。

m doudou jouonsの仲間たち

新しいブランドは、地元・愛知で、職人さんとコミュニケーションをとりながら作りたい。そう考えていた私たちがまずコンタクトをとったのが、愛知県一宮市で1906年に創業した学生服・子ども服メーカー「松永株式会社(以下、松永)」さんです。

http://matsu-naga.co.jp/

ドイツ製の希少なプリーツ機を備えた自社工場を持ち、企画から製造まで一貫して手がけた高品質な製品で知られる「松永」さん。尾州地域の繊維産業の発信に取り組む団体「尾州カレント」にも参加されています。今回のセレモニードレスにふさわしい素材として「尾州ウール」をすすめてくださったのも、「松永」のマーチャンダイザーである吉村さんでした。

ドレスのデザインは、doudou jouonsと「松永」のデザイナーさんの二人三脚で。国内外を問わず、古き良き時代の美しいデザインをお手本に、クラシカルで上品なイメージを追求しました。着る人の体型を選ばないこと、着脱のしやすさ、着心地なども重視して何度も試作を重ねた結果、遂に満足のいくデザインにたどり着いたのです。

ここからは、毛織・紡績の各製造工場へとバトンタッチ。「松永」さんを介して出会った、高い技術を持つ職人さんたちが力を発揮してくださいます。ここで、「m doudou jouons」のセレモニードレス作りに携わる方々をご紹介しましょう。

山栄毛織さん

「尾州ウール」の生地を作ってくださっているのは、「山栄毛織(以下、山栄)」さん。ブラックフォーマルのパイオニアとして知られ、糸一本一本の密度にまで気を配りながら織り上げた生地は、海外のハイブランドとの取引もあるのだそう。

そんな「山栄」さんのウール生地は、ゆっくり空気を含ませて織ることからウール本来のふくらみが生まれ、肌触りがとても滑らか。着心地も抜群です。今回は、細い糸を高密度で織り、薄手なのにハリのある生地に仕上げてくださいました。

http://www.yamaeikeori.jp/

ゴトーホーセーさん

デザインとパターンをもとに洋服を仕立ててくださるのは、「ゴトーホーセー」さんです。基本を大切にしつつ、最新の縫製技術も積極的に取り入れた服作りをモットーに、高級感のある婦人フォーマルウェアを製造されています。

タックプリーツの丸みのあるシルエットや、ふんわりとしたパフスリーブの袖など、感覚的なイメージを形にできたのも、その確かな技術があってこそ。細部のサイズ感にもこだわった、オーダーメイドのような仕上がりを実現できました。

このように、想いや技術を注いでくださった多くの方々のおかげで「m doudou jouons」は誕生しました。ここまでの道のりに携わってくれた全てのみなさんが、私たちの大切な仲間です。

これからの物語

私たちは、こんな未来を思い浮かべています。

「m doudou jouons」の子ども服をきっかけに、みんなが愛知の繊維産業に興味を持ってくれますように。今後、「尾州ウール」の魅力に肌で触れ、興味関心につながるようなワークショップを開催し、地元産業の認知や活性化に貢献していきたいと考えています。

最高級の素材を使った、インポートにも見劣りしないクオリティの服を身につけることが、子どもたちにとって、“本物”に触れ、価値観を養う機会となりますように。その経験は、丁寧に作られたものを長く大切に使い続ける、エシカルな心を育むはずです。

 

また一つ、家族の楽しい思い出を。そして新しい気づきや出会いを。「m doudou jouons」の物語は、これからも続いていきます。